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費用・選び方

楽天の運営代行会社の選び方|比較するときの7つの基準

公開日:執筆:溝口 勝大(株式会社DEXEZ 代表取締役)

「楽天の運営代行を頼みたいけれど、会社が多すぎてどこを選べばいいか分からない」。検索すると「おすすめ◯選」の記事がたくさん出てきますが、どれも同じように見えてしまいます。

結論から言うと、楽天の運営代行会社は「楽天ならではの運営」をどこまで任せられるかと、自社の課題に合っているかの2つで選ぶのが失敗しにくい方法です。知名度や料金の安さだけで決めると、「作業はしてくれるのに売上が変わらない」ということが起きがちです。

この記事では、楽天市場の運営代行会社を比べるときの7つの基準と、契約前の無料相談で聞いておきたい質問を、EC支援を16年以上続けてきた立場から整理します。費用の相場については「楽天の運営代行の費用相場」で詳しく解説しています。

「おすすめランキング」だけで選ばないほうがいい理由

ランキング記事は情報収集の入り口としては便利です。ただ、次の理由から、そのまま信じて決めるのはおすすめしません。

  • 順位の基準が分からないことが多い(掲載料をもらって紹介しているケースもあります)
  • 店舗のジャンル・月商・社内体制によって、合う会社はまったく変わる
  • 料金表に書かれていない業務範囲や作業時間の上限までは比べられない

大切なのは「一番人気の会社」ではなく、「自社の今の課題を解決できる会社」を選ぶことです。そのために、比べる基準を先に決めておきましょう。

楽天の運営代行会社を比較する7つの基準

複数の会社を比べるときは、次の7つの基準で同じ質問をして、答えを並べてみてください。

運営代行会社を選ぶ流れ

基準 確認すること 見分けるポイント
1. 楽天での支援経験 自社に近いジャンル・規模の店舗を支援したことがあるか 具体的な取り組み内容まで話せるか
2. イベントの運用 楽天スーパーSALE・お買い物マラソンの準備から当日まで対応できるか クーポン・ポイント設定まで含むか
3. 広告の考え方 RPPなどの広告を、売上ではなく利益から逆算して運用するか ROASの目標の決め方を説明できるか
4. 楽天SEO・商品ページ 商品名・画像・商品ページの改善まで対応するか 登録作業だけで終わらないか
5. 業務範囲と上限 月額に含まれる業務と、作業時間・件数の上限 上限を超えたときの扱いが明確か
6. レポートと改善提案 数字の報告だけでなく、施策と次の打ち手まで示すか サンプルを見せてもらえるか
7. 契約期間・解約条件 最低契約期間、自動更新、解約の申し出期限 合わないときに早めにやめられるか

基準1〜4は「楽天を分かっているか」

楽天市場は、イベントの多さやポイント・クーポン施策、モール内の広告と検索の仕組みなど、ほかのモールと違う点がたくさんあります。そのため一般的なEC支援の経験だけでなく、楽天での運用経験があるかが大きな差になります。

ただし、イベントの日程や広告の仕様、ガイドラインは変わることがあります。最新のルールに沿って運用しているかも、あわせて確認しておくと安心です。細かい仕様は楽天からの案内で確認しましょう。

基準5〜7は「安心して任せられるか」

どれだけノウハウがあっても、範囲や上限があいまいだと「頼んだつもりの作業がされていない」というすれ違いが起きます。契約前に、任せる業務と自社に残す業務を一覧にして確認しておきましょう。

依頼する前に自社で整理しておくこと

運営代行会社を比べる前に、自社の状況を整理しておくと、相談の質がぐっと上がります。

  1. いちばん困っていること:売上が伸びない、広告費がかさむ、利益が残らない、手が回らない など
  2. 月商の目安と、目指したい数字
  3. 社内でできること・できないこと:商品撮影、問い合わせ対応、在庫管理など
  4. 予算の上限:「この費用で、どれくらいの売上増が必要か」も計算しておく

特に1は重要です。「手が回らない」なら日々の運営を任せられる会社、「売上が伸びない」なら分析と改善提案に強い会社、「利益が残らない」なら広告費や値引きまで見直せる会社、というように、課題によって選ぶべき会社が変わります。

無料相談で聞いておきたい質問

多くの運営代行会社は、契約前に無料相談を受け付けています。次の質問をすると、会社ごとの違いがはっきり見えてきます。

  • 「うちの店舗の商品ページを見て、まず何を改善すべきだと思いますか?」
  • 「次の楽天スーパーSALEやお買い物マラソンでは、何をしますか?」
  • 「RPP広告の目標は、どうやって決めますか?」
  • 「月額に含まれない作業は何ですか?」
  • 「担当者は誰で、どのくらいの頻度で連絡をもらえますか?」
  • 「合わなかった場合、いつまでに言えば解約できますか?」

ポイント 契約前の提案が具体的かどうかは、契約後の支援の質をそのまま表します。自社の店舗をきちんと見たうえで答えてくれる会社かどうかを、複数社で比べてみましょう。

答えがあいまいだったり、「とりあえず契約してから考えましょう」と言われたりする場合は、慎重に判断したほうがよいでしょう。

自社の状況別に見る、合う支援のタイプ

最後に、店舗の状況ごとに、どんな支援が合いやすいかを整理します。

店舗の状況 合いやすい支援
社内に担当者がいて、改善の方向性だけ相談したい コンサル型・伴走型の支援
担当者が日々の作業で手一杯 日々の運営まで任せられる運営代行
売上はあるが利益が残らない 広告費・値引き・ポイントまで見直す支援
楽天以外のモールも同時に運営している 複数モールをまとめて対応できる支援

運営代行とコンサルの違いは「EC運営代行とECコンサルの違い」でも解説しています。

ウレノコの場合

参考として、株式会社DEXEZが提供しているEC支援サービス「ウレノコ」の進め方をご紹介します。

  • 契約前に商品・競合・店舗の状況を調査し、店舗ごとの改善方針をご提案
  • 業務範囲・作業時間の上限・役割分担を事前に明確化(運営代行ベーシックプランは月20時間まで)
  • 週次・月次レポートで、売上・広告実績・実施施策・今後の改善方針をご報告(対象プラン)
  • 初期費用0円、原則6ヶ月契約ですが初月のみ解約が可能(初月の25日までにお申し出)

料金は、運営は御社のまま改善を支援する売上改善支援・利益改善支援が月額49,800円(税別)、運営代行ベーシックプランが月額79,800円(税別)からです。

これまでの支援では、大型家具のロイヤルソファズ様で、アクセス数と転換率の課題を改善し、売上が昨年対比200%で推移している例があります。

※実際の支援実績です。売上・成果を保証するものではありません。

まとめ

楽天市場の運営代行会社は、「おすすめランキング」ではなく、次の7つの基準で比べるのが失敗しにくい選び方です。

  • 楽天での支援経験、イベント運用、広告の考え方、楽天SEO・商品ページ改善
  • 業務範囲と上限、レポートと改善提案、契約期間・解約条件

そのうえで、自社のいちばんの課題を整理し、無料相談で具体的な質問をしてみてください。提案の具体性を比べれば、自社に合う会社が自然と見えてきます。

どこから相談すればよいか迷っている場合は、まずは店舗の状況をお聞かせください。改善の余地と、必要な支援の範囲を一緒に整理します。

溝口 勝大
溝口 勝大株式会社DEXEZ 代表取締役

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングのEC運営代行・ECコンサルティングを手がける株式会社DEXEZの代表。EC支援16年以上、300社以上の店舗支援に携わる。