Amazon広告のACOSを改善するには?見直すべき指標と手順
Amazonで売上を伸ばすうえで欠かせないのが、スポンサープロダクト広告です。ただ、「ACOSが高くて利益が出ない」「どこまで広告費をかけていいのか分からない」という悩みもよく聞きます。
この記事では、ACOSの基本から、目標ACOSの決め方、改善の手順までを解説します。
ACOSとは
ACOS(エイコス)は、広告経由の売上に対して、広告費がどれくらいかかったかを表す指標です。
ACOS = 広告費 ÷ 広告経由の売上 × 100
たとえば、広告費2万円で広告経由の売上が10万円なら、ACOSは20%です。数字が低いほど、広告の費用対効果が良いことを意味します。
楽天のRPP広告でよく使うROASとは、ちょうど逆の関係です。ACOS20%は、ROASでいえば500%にあたります。
目標ACOSは「粗利率」から決める
「ACOSは何%なら良いのか」は、商品の粗利率で決まります。
損益分岐ACOS = 広告をかける前の粗利率
| 広告前の粗利率 | 損益分岐ACOS | 利益を残すための目標ACOSの例 |
|---|---|---|
| 40% | 40% | 25〜30% |
| 30% | 30% | 15〜20% |
| 20% | 20% | 10%前後 |
ここでいう粗利率は、販売価格から仕入れ原価、Amazonの販売手数料、FBAの手数料などを差し引いた、広告をかける前に残る割合です。この数字を超えるACOSでは、売れるほど赤字になります。
ACOSだけでなくTACoSも見る
ACOSは「広告経由の売上」だけを見た指標です。しかし広告には、検索順位を押し上げて、広告以外の売上(自然検索からの売上)も増やす効果があります。

そこで合わせて見たいのが、TACoS(ティーエーコス)です。
TACoS = 広告費 ÷ 売上全体 × 100
| 状態 | 読み取れること |
|---|---|
| ACOSは高いが、TACoSが下がっている | 広告が自然検索の売上を押し上げている。投資として機能している |
| ACOSもTACoSも上がっている | 広告に頼りすぎている。見直しが必要 |
新商品の立ち上げ期などは、ACOSが一時的に高くても、TACoSが下がっていけば良い投資といえます。
ACOSを改善する手順
手順1:商品ごとの目標ACOSを決める
主力商品ごとに粗利率を出し、損益分岐ACOSと目標ACOSを一覧にします。すべての商品を同じ目標で運用すると、粗利の低い商品が赤字になりやすくなります。
手順2:検索キーワードのレポートを確認する
実際にどんな言葉で検索されて広告がクリックされ、売れたのかを確認します。
- クリックされているのに売れていない言葉 → 除外キーワードに設定するか、入札を下げる
- 売れていて、ACOSが目標より低い言葉 → 入札を上げて、表示を増やす
- 売れている言葉で、まだ手動の広告に入っていないもの → 手動の広告に追加して、細かく管理する
手順3:入札額を調整する
目標ACOSを上回っているキーワードは入札を下げ、下回っているキーワードは入札を上げます。一度に大きく動かさず、少しずつ調整して変化を見るのがコツです。
手順4:商品ページを改善する
広告をクリックした人が買わなければ、ACOSは下がりません。
- メイン画像で商品の魅力がひと目で伝わるか
- 商品名と箇条書きの説明に、検索される言葉と購入の決め手が入っているか
- レビューの評価と件数は十分か
- 価格とカート獲得の状況に問題はないか
転換率が上がれば、同じ広告費でも売上が増え、ACOSは自然に下がります。
ポイント ACOSを下げることだけを目指すと、広告を絞りすぎて売上そのものが落ちることがあります。目標は「ACOSを下げること」ではなく、「利益の総額を増やすこと」です。
よくある失敗
- 自動の広告だけで運用している:関係の薄い言葉にも広告費が流れやすくなります。成果の出た言葉は手動の広告に移して管理しましょう。
- 在庫切れのまま広告を止めていない:在庫が少ない商品は、広告より先に在庫の補充を優先しましょう。
- 一度設定して放置している:検索の状況や競合は日々変わります。最低でも週に一度は数字を確認しましょう。
まとめ
Amazon広告のACOSを改善するには、
- 粗利率から商品ごとの目標ACOSを決める
- 検索キーワードのレポートで、ムダと伸ばしどころを見つける
- 入札を少しずつ調整する
- 商品ページを改善して転換率を上げる
の順で進めるのが効果的です。ACOSに加えてTACoSも見ることで、広告が全体の売上にどう貢献しているかも判断できます。
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